› ぱぴる文庫 blog › 手作り本
2009年01月10日
手作り本を作る その9 ホットメルトを溶かす
背に和紙をはります。和紙を背の長さで、背の幅+2センチ程度に切って、ホットメルトの上にのせます。この時ホットメルトが冷えていてもこれからアイロン掛けするので全然かまいません。和紙の上によくあるお菓子用のクッキングペーパーをあてがってから、アイロン掛けします。温度はホットメルトのタイプによりますが中温くらい、あまり熱いと紙が傷んでしまいます。クッキングペーパーは、アイロンを汚さずにきれいに接着できます。
背側のホットメルトをしっかり溶かしてしみ込ませたら、その横を指で挟んで、開き加減になっている背の部分を締めます。背の横側からもアイロンをかけて形を整えます、和紙の横側の接着できていない部分には糊を塗って貼付けます。一度製本器に挟んだり、上からローラーを転がしたりしてしっかり密着させてください。
2008年12月29日
手作り本を作る その8 ボンドを塗る
切れ込みを入れた背に、木工ボンドを塗り込みます。切れ込みの中にもしっかり入っていくようにブラシを使ってごしごしと擦り込んでいきます。
ここで一度簡易製本機から外して、本文の前後に見返し用紙を入れます。見返し用紙は、本文サイズの倍の大きさの紙を半分に折ったもので、その半分を表紙と貼付けることで1冊の本となります。今回はA4サイズの紙を半分に折ります。紙目はやはり横目です。紙質は本文用紙と異なるものが一般的ですが、あとで糊付けする時にしわにならないような、ある程度しっかりした紙がいいでしょう。この見返しを背側を本文とそろえてもう一度しっかり挟みます。小口側が少しはみだしていても、あとでカットすれば大丈夫です。
この上にさらにグルーガンでホットメルトを塗布します。ホットメルトは熱を加えると溶け、固まっても柔軟性があります。あとでアイロンで溶かすので背全体に行き渡るくらいの量を塗ります。あまり塗りすぎるとはみ出てきたなくなるので程々に。
今回木工ボンドは速乾タイプと通常タイプを使いました。本は紙でできている(ことが多い)ので、水分は紙をふやかしてしわしわになったりしがちです。速乾は水分が少なめなので、強力に接着したい所などポイント的に使うと効果的です。
2008年12月27日
手作り本を作る その7 のこぎりごしごし
ここから製本に入ります。
お手製簡易製本機に本文をそろえて挟み込みます。クランプやクリップでしっかりと挟んでもいいでしょう。この場合は本に跡がつかないように、あて紙をしてから挟みます。本文は背(綴じる側)を上にして、小口側をそろえます。紙を半分に切った場合は少しずつ背の切り口がずれているかもしれません。軽くヤスリをかけてならします。こうすることで紙の繊維もほぐれて、糊が入りやすくなります。
ここでのこぎりの出番。背の部分に1センチ弱の間隔で、1ミリくらいの切れ込みを入れていきます。この切れ込みに糊が入って、本をまとめてくれるのです。かといってあまり深く切れ込みを入れると、綴じたあとでページをめくると切れ込みが見えてしまうので程々に。
お手製簡易製本機に本文をそろえて挟み込みます。クランプやクリップでしっかりと挟んでもいいでしょう。この場合は本に跡がつかないように、あて紙をしてから挟みます。本文は背(綴じる側)を上にして、小口側をそろえます。紙を半分に切った場合は少しずつ背の切り口がずれているかもしれません。軽くヤスリをかけてならします。こうすることで紙の繊維もほぐれて、糊が入りやすくなります。
ここでのこぎりの出番。背の部分に1センチ弱の間隔で、1ミリくらいの切れ込みを入れていきます。この切れ込みに糊が入って、本をまとめてくれるのです。かといってあまり深く切れ込みを入れると、綴じたあとでページをめくると切れ込みが見えてしまうので程々に。
2008年12月22日
手作り本を作る その6 道具
のこぎりとアイロンで本を作る。
本作りに必要なもの、なければないで手近にあるもので代用のきくものもあると思いますが、今回使った道具で手放せないのは、のこぎりとアイロン、それからボンド。ボンドは木工用の白いもので、速乾タイプと通常タイプを用途に応じて使い分け、ヤマトのりなどのでんぷんの糊と、100均で買った熱で溶かすボンドホットメルトを使いました。これには同じく100均で売ってるグルーガンというボンドを溶かして流す道具が必要です。あとは刷毛や筆にブラシなどと、本をまとめておくのにクランプや大きなクリップ、または製本器。今回は自家製簡易製本器で本を固定して作業しています。
本作りに必要なもの、なければないで手近にあるもので代用のきくものもあると思いますが、今回使った道具で手放せないのは、のこぎりとアイロン、それからボンド。ボンドは木工用の白いもので、速乾タイプと通常タイプを用途に応じて使い分け、ヤマトのりなどのでんぷんの糊と、100均で買った熱で溶かすボンドホットメルトを使いました。これには同じく100均で売ってるグルーガンというボンドを溶かして流す道具が必要です。あとは刷毛や筆にブラシなどと、本をまとめておくのにクランプや大きなクリップ、または製本器。今回は自家製簡易製本器で本を固定して作業しています。
2008年12月20日
手作り本を作る その5 製本の種類
製本にはいろいろな方法があります。
両面に見開きに印刷した紙をまとめて、
そのまま真ん中をホッチキスでとめる中とじは、
一番簡単な製本方法でしょう。
昔の日本で作られていた和綴じは、
印刷した和紙を糸できれいにかがった手間のかかる製本です。
今本屋さんで流通している本によくみられるのは、
あじろ綴じという方法で、何枚かまとめて折った丁合と呼ばれるページ単位ごとに、
背中に切れ目を入れてこれをのりでまとめ本にしたものです。
またこの折り丁を糸でかがる糸かがりとじもあります。
見開きページ一枚一枚を半分に折って、それを背でまとめるのが無線綴じです。
今回は、ページをおる手間のことを考えて、半分に切ってから背中をボンドでとめ、
それを表紙でくるんで1冊にする無線綴じで本を作りました。
表紙にも薄い紙の並み製本と、厚くて本文よりやや大きい表紙の上製本があります。
『うた』は並み製本に仕立てて、カバーをかけました。
他の作業をしながら少しずつ印刷しておいた本文用紙を、
少しずつ半分に切っていきます。
ちょうど半分に切るのはかなり難しいので、
欲張らずに何枚かまとめて、ケチらずにカッターの刃を頻繁に替えながら切ります。
頑張って半分に切った『うた』の本文ページ、9冊分できあがり。
両面に見開きに印刷した紙をまとめて、
そのまま真ん中をホッチキスでとめる中とじは、
一番簡単な製本方法でしょう。
昔の日本で作られていた和綴じは、
印刷した和紙を糸できれいにかがった手間のかかる製本です。
今本屋さんで流通している本によくみられるのは、
あじろ綴じという方法で、何枚かまとめて折った丁合と呼ばれるページ単位ごとに、
背中に切れ目を入れてこれをのりでまとめ本にしたものです。
またこの折り丁を糸でかがる糸かがりとじもあります。
見開きページ一枚一枚を半分に折って、それを背でまとめるのが無線綴じです。
今回は、ページをおる手間のことを考えて、半分に切ってから背中をボンドでとめ、
それを表紙でくるんで1冊にする無線綴じで本を作りました。
表紙にも薄い紙の並み製本と、厚くて本文よりやや大きい表紙の上製本があります。
『うた』は並み製本に仕立てて、カバーをかけました。
他の作業をしながら少しずつ印刷しておいた本文用紙を、
少しずつ半分に切っていきます。
ちょうど半分に切るのはかなり難しいので、
欲張らずに何枚かまとめて、ケチらずにカッターの刃を頻繁に替えながら切ります。
頑張って半分に切った『うた』の本文ページ、9冊分できあがり。
2008年12月20日
手作り本を作る その4 プリントする
プリンターで、両面にページが順番通りになるように印刷します。
1ページごとを両面に印刷するか、
この写真のように見開きページごとに印刷してから半分に切るかは、
プリンターの設定や、作る本のレイアウト、紙のサイズや目によって変わってきます。
自動両面印刷の場合は、プリンターが自動的にページ順に印刷してくれますが、
手動の両面印刷の場合には、表に奇数ページだけを印刷した後、
まとめて裏返して偶数ページを印刷することになります。
表と裏のページ割りや、印刷方向を間違わないように印刷します。
5ページ目の裏になぜか42ページが…とか、
裏と表で上下が違ってた…なんていう失敗もありがちだし、
印刷中に紙が2枚一緒に排出されて、裏ページがとんでいた…
なんてことにならないように、こまめに確認しながらプリントです。
使っているキャノンのプリンターでは、
A4/フォトマット紙のきれいな品質設定での印刷は、
自動両面印刷に対応していないため、奇数ページと偶数ページに分けて、
てで差し替えながらの印刷となりました。
印刷カラーの設定は、それぞれのプリンターやソフトによってかなり異なってきます。
紙質、やプリンターそのものでも異なるので、お好みの設定を探ってください。
1ページごとを両面に印刷するか、
この写真のように見開きページごとに印刷してから半分に切るかは、
プリンターの設定や、作る本のレイアウト、紙のサイズや目によって変わってきます。
自動両面印刷の場合は、プリンターが自動的にページ順に印刷してくれますが、
手動の両面印刷の場合には、表に奇数ページだけを印刷した後、
まとめて裏返して偶数ページを印刷することになります。
表と裏のページ割りや、印刷方向を間違わないように印刷します。
5ページ目の裏になぜか42ページが…とか、
裏と表で上下が違ってた…なんていう失敗もありがちだし、
印刷中に紙が2枚一緒に排出されて、裏ページがとんでいた…
なんてことにならないように、こまめに確認しながらプリントです。
使っているキャノンのプリンターでは、
A4/フォトマット紙のきれいな品質設定での印刷は、
自動両面印刷に対応していないため、奇数ページと偶数ページに分けて、
てで差し替えながらの印刷となりました。
印刷カラーの設定は、それぞれのプリンターやソフトによってかなり異なってきます。
紙質、やプリンターそのものでも異なるので、お好みの設定を探ってください。
2008年12月19日
手作り本を作る その3 紙のこと
紙には目があります。
長い辺に平行に紙の繊維が流れているものが縦目、
短い辺と平行のものが横目となります。
そして、製本する場合、本の作りや耐久性を考えると、
天から地(いわゆる上から下方向へ)目が流れる紙を使った方がいいようです。
通常売られているインクジェット用の紙は縦目になっているので、
例えばA4の紙を半分に切って縦長のA5の体裁の本を作ろうとした場合、
紙の目が横目になってしまいます。
A5版用の縦目の紙を用意するのには、
A3(通常縦目)の紙を用意して、それを半分のA4にカットし(横目になる)、
これをさらにA5にカットする必要があります。
またインクジェット紙自体の種類は少なく厚さもかなり限られ、
特に両面印刷用のグレードの高い紙はコストも高くなってしまいます。
『うた』の場合は、紙屋さんに直接インクジェット用の両面紙を裁断してもらって、
好みの大きさと、好みの目の紙を用意しました。
紙質はフォトペーパークラスのマット紙です。
A4版と、カバー用に一回り大きめの紙を裁断してもらいました。
長い辺に平行に紙の繊維が流れているものが縦目、
短い辺と平行のものが横目となります。
そして、製本する場合、本の作りや耐久性を考えると、
天から地(いわゆる上から下方向へ)目が流れる紙を使った方がいいようです。
通常売られているインクジェット用の紙は縦目になっているので、
例えばA4の紙を半分に切って縦長のA5の体裁の本を作ろうとした場合、
紙の目が横目になってしまいます。
A5版用の縦目の紙を用意するのには、
A3(通常縦目)の紙を用意して、それを半分のA4にカットし(横目になる)、
これをさらにA5にカットする必要があります。
またインクジェット紙自体の種類は少なく厚さもかなり限られ、
特に両面印刷用のグレードの高い紙はコストも高くなってしまいます。
『うた』の場合は、紙屋さんに直接インクジェット用の両面紙を裁断してもらって、
好みの大きさと、好みの目の紙を用意しました。
紙質はフォトペーパークラスのマット紙です。
A4版と、カバー用に一回り大きめの紙を裁断してもらいました。
2008年12月19日
手作り本を作る その2 プリンター
手作り本なので、家庭用のインクジェットプリンターで印刷することになります。
家庭用といっても、現在のプリンターは機能的にはとても優れていて、
逆に通常のオフセット印刷にはないような鮮やかな発色も可能です。
ただ、なんと言ってもインクカートリッジが高く、印刷の速度も遅いし、
また、耐久性もそれほどないので、
定期的にメーカーでのメンテナンスが必要になってきます。
特に写真が大判でたくさん使われている場合は、
あっという間にインクが無くなって、
かなりのトホホ状態になってしまうので、
ある程度の部数を作るのなら、そのあたりも考えながら原稿を作るといいでしょう。
ぱぴる文庫で使っているのは、キャノンのインクジェットプリンター。
自動両面印刷もできる安いやつです。
ただ自動両面印刷できる紙の大きさや、印刷の品質が限られています。
またこの機種の場合、フチなしで印刷できる紙の大きさも限定され、
A5フチなしに印刷することができません。
そのため、見開きページにわたって配置するような写真はフチありで印刷されてしまいます。
でも今回はどうしても写真を大きくとりたかったので、
A4の紙に2ページ分を見開きで両面に印刷してから、
あとで半分に切ることにしました。
※ ページサンプル写真はうたとは関係ありません。
『うた』は、全104ページ、これをフォトマットの高品質印刷でプリントしているので、
全ページ印刷するのにちょうど2時間かかります。
家庭用といっても、現在のプリンターは機能的にはとても優れていて、
逆に通常のオフセット印刷にはないような鮮やかな発色も可能です。
ただ、なんと言ってもインクカートリッジが高く、印刷の速度も遅いし、
また、耐久性もそれほどないので、
定期的にメーカーでのメンテナンスが必要になってきます。
特に写真が大判でたくさん使われている場合は、
あっという間にインクが無くなって、
かなりのトホホ状態になってしまうので、
ある程度の部数を作るのなら、そのあたりも考えながら原稿を作るといいでしょう。
ぱぴる文庫で使っているのは、キャノンのインクジェットプリンター。
自動両面印刷もできる安いやつです。
ただ自動両面印刷できる紙の大きさや、印刷の品質が限られています。
またこの機種の場合、フチなしで印刷できる紙の大きさも限定され、
A5フチなしに印刷することができません。
そのため、見開きページにわたって配置するような写真はフチありで印刷されてしまいます。
でも今回はどうしても写真を大きくとりたかったので、
A4の紙に2ページ分を見開きで両面に印刷してから、
あとで半分に切ることにしました。
※ ページサンプル写真はうたとは関係ありません。
『うた』は、全104ページ、これをフォトマットの高品質印刷でプリントしているので、
全ページ印刷するのにちょうど2時間かかります。
2008年12月17日
手作り本を作る その1 原稿作り
本を作るにあたって、何はともあれ原稿を用意します。
文章や写真、イラストなどを、レイアウトソフトでレイアウトして、
これを家庭用のインクジェットプリターで印刷します。
レイアウトソフトは、使っているパソコンのOSによっても異なりますが、
マイクロソフトのワードやパブシッリャーなどをはじめ、
アドビのPage Makerや、In Designなどの多機能を備えたもの、
他にもフリーソフトや手頃なソフトがあるようです。
ぱぴる文庫の場合は、In Designを使用しています。
本の体裁は右開き、左開き、それぞれ縦書きと横書きとなるのが普通です。
版の大きさも、一般に売られているインクジェット用紙の大きさを考えた場合、
A4、A5、B4などのサイズが作りやすい大きさになってくると思います。
またプリントした写真をまとめて本を作る場合などは、
写真サイズの2L版や葉書サイズなどの大きさなども紙を手に入れやすいでしょう。
ということで、まずなにはともあれ、誌面のサイズや体裁を決めて、
プリントアウトするための原稿のデータ作りから始めます。
この写真詩集『うた』の場合は、A5版、横書き、左開きになっています。
文章や写真、イラストなどを、レイアウトソフトでレイアウトして、
これを家庭用のインクジェットプリターで印刷します。
レイアウトソフトは、使っているパソコンのOSによっても異なりますが、
マイクロソフトのワードやパブシッリャーなどをはじめ、
アドビのPage Makerや、In Designなどの多機能を備えたもの、
他にもフリーソフトや手頃なソフトがあるようです。
ぱぴる文庫の場合は、In Designを使用しています。
本の体裁は右開き、左開き、それぞれ縦書きと横書きとなるのが普通です。
版の大きさも、一般に売られているインクジェット用紙の大きさを考えた場合、
A4、A5、B4などのサイズが作りやすい大きさになってくると思います。
またプリントした写真をまとめて本を作る場合などは、
写真サイズの2L版や葉書サイズなどの大きさなども紙を手に入れやすいでしょう。
ということで、まずなにはともあれ、誌面のサイズや体裁を決めて、
プリントアウトするための原稿のデータ作りから始めます。
この写真詩集『うた』の場合は、A5版、横書き、左開きになっています。
2008年12月11日
手作り本の紹介です
ぱぴる文庫の手作り本部門で、手作り本を作り始めました。
発行&発売はe-waterとなります。
ふるいち まゆみ 写真詩集 「うた」
A5版 104ページ 全43編
写真/詩/写真選 ふるいちまゆみ
発行・発売 e-water
定価 4,000円 送料290円
購入方法(e-water)
うたの紹介記事
写真がとても力強くてきれいなので大きめにレイアウトして、普通のプリンターで印刷&製本しました。詩や写真のかんじが、普通の印刷物にはない手作り本の風合いとよくあっています。実際に手に取っていただけないのがほんとうに残念なくらい。もちろん詩そのもののことばが、深い所にしみていきます。
手作り本というのは、通常の印刷物以上に手間や原価がかかりますが、ただ情報を伝達する媒体というだけではなく、情報以外の別のものも伝えてくれる、それ自体が一つの作品なんだと感じます。本の内容、デザイン、レイアウト、紙、印刷、製本、そしてその本を知って手にとってもらうまで、すべてが大切な行程です。
本作りの行程を少しずつ紹介する予定です。
発行&発売はe-waterとなります。
ふるいち まゆみ 写真詩集 「うた」
A5版 104ページ 全43編
写真/詩/写真選 ふるいちまゆみ
発行・発売 e-water
定価 4,000円 送料290円
購入方法(e-water)
うたの紹介記事
写真がとても力強くてきれいなので大きめにレイアウトして、普通のプリンターで印刷&製本しました。詩や写真のかんじが、普通の印刷物にはない手作り本の風合いとよくあっています。実際に手に取っていただけないのがほんとうに残念なくらい。もちろん詩そのもののことばが、深い所にしみていきます。
手作り本というのは、通常の印刷物以上に手間や原価がかかりますが、ただ情報を伝達する媒体というだけではなく、情報以外の別のものも伝えてくれる、それ自体が一つの作品なんだと感じます。本の内容、デザイン、レイアウト、紙、印刷、製本、そしてその本を知って手にとってもらうまで、すべてが大切な行程です。
本作りの行程を少しずつ紹介する予定です。