手作り本を作る その5 製本の種類

ゆるゆる

2008年12月20日 09:32

製本にはいろいろな方法があります。

両面に見開きに印刷した紙をまとめて、
そのまま真ん中をホッチキスでとめる中とじは、
一番簡単な製本方法でしょう。

昔の日本で作られていた和綴じは、
印刷した和紙を糸できれいにかがった手間のかかる製本です。

今本屋さんで流通している本によくみられるのは、
あじろ綴じという方法で、何枚かまとめて折った丁合と呼ばれるページ単位ごとに、
背中に切れ目を入れてこれをのりでまとめ本にしたものです。
またこの折り丁を糸でかがる糸かがりとじもあります。

見開きページ一枚一枚を半分に折って、それを背でまとめるのが無線綴じです。
今回は、ページをおる手間のことを考えて、半分に切ってから背中をボンドでとめ、
それを表紙でくるんで1冊にする無線綴じで本を作りました。


表紙にも薄い紙の並み製本と、厚くて本文よりやや大きい表紙の上製本があります。
『うた』は並み製本に仕立てて、カバーをかけました。





他の作業をしながら少しずつ印刷しておいた本文用紙を、
少しずつ半分に切っていきます。
ちょうど半分に切るのはかなり難しいので、
欲張らずに何枚かまとめて、ケチらずにカッターの刃を頻繁に替えながら切ります。





頑張って半分に切った『うた』の本文ページ、9冊分できあがり。




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